卒FITが近づいてくると、余剰電力を今後どうするか検討しなければなりません。
その選択肢の一つに、新電力会社に売電先を変えるという方法があります。
この場合、ほとんどの電力会社が固定買取型に対し、エネまかせは市場連動型の買取を行っています。
このブログでは、「エネまかせ」の評判、仕組み、実績等を調べました。
また、気になる手数料や解約の縛り、解約金などについても分かります。
蓄電池の導入という選択肢もあります。
2024年は蓄電池設置の最大のチャンスです。
迷っている人はこちらもお読みください
卒FIT後の選択肢
私は愛知県在住で、中部電力で売電をしてきましたが、今年の8月に卒FITを迎える為、電力買取先をどうするか検討しています。
卒FITの3か月前に、中部電力から案内の手紙が届きました。
卒FIT後、どうするかの選択肢は3つ
同じ会社に電気を継続して買い取ってもらう
- FIT期間が終了しても、同じ電力会社と契約を継続し買取を続ける。
- 手間が少ないが、買取価格が大幅に下がる事が多い。
電気を自宅に貯めて消費する(自家消費)
- 余った電力を蓄電池に貯めておき、必要な時に自宅で消費する方法。
- 蓄電池を導入することで災害時に安心。
今は、売電価格が安い事や、地震などの災害も多い為、この方法を取る人も増えています。
しかも2024年は、蓄電池を導入する最大のチャンスです。
蓄電池の導入を考えている人はこちら
別の電力会社を選んで電気を買い取ってもらう
- 買取価格の高い別の電力会社に変更し、売電する方法。
- 他の電力会社の買取価格を比較し最高値の会社を選択できる。
![マヨ](https://i0.wp.com/tameroutine.net/wp-content/uploads/2022/08/IMG_8j4cy5.jpg?resize=579%2C579&ssl=1)
この選択肢の中で、私が選んだのは、より高値で買い取ってもらえる会社に売電するという選択肢です。
卒FITした多くの人は、蓄電池を購入し自家消費するという選択をしている様です。
我が家は10年後も今の家に住んでいるか分からない為、選択肢は外しました。
- 中部電力でそのまま売電を継続した場合、買取価格は、約7円/kWh
- 全国平均は約9円/kWh
- 買取価格が10円/kWh以上もある
![](https://i0.wp.com/tameroutine.net/wp-content/uploads/2024/05/2024-05-20_12h10_55.png?resize=278%2C302&ssl=1)
やはり、他社に乗り換えた方が得です。
愛知県で売電買取を行っている会社を、どうするソーラーで調べて見ると、21社ありました。
画像:どうするソーラー
それと、電力比較サイトも検索して、調べた買取単価はこちら(愛知県の場合)
電力会社 | 買取単価 (kWh) |
RE100電力 | 12円 |
伊藤忠エネクス株式会社 | 10.5円 |
東名 | 10円 |
ENEOS | 10円 |
スマートテック | 10円 |
坊っちゃん電力 | 10円 |
旭化成ホームズ | 10円 |
丸紅ソーラートレーディング | 10円 |
おいでんエネルギー | 10円 |
飯田まちづくり電力 | 9円 |
東邦ガス | 9円 |
出光興産 | 8.5円 |
ミツウロコグリーンエネルギー | 8円 |
全農エネルギー | 7.5円 |
Looop | 7円 |
auエネルギー&ライフ | 7円 |
UPDATER | 7円 |
中部電力 | 7円 |
エバーグリーン・リテイリング | 7円 |
銚子電力 | 7円 |
Q.ENESTでんき(エネまかせ) | 市場連動 |
※2024年5月現在の買取価格
参照元:電気プラン乗り換え.com 参照元:どうするソーラー
会社により、かなりばらつきがありますね。
期間や条件などしっかり見る必要がありますが、高価格を期待できるのは、RE100電力や伊藤忠です。
気になったのはQ.ENESTでんきのエネまかせです。
唯一の市場連動型だからです。
【卒FIT売電先】「エネまかせ」って何?
画像:エネまかせ
エネまかせは、卒FIT・非FITの太陽光発電システムにて発電した電力を、JEPX(日本卸電力取引所)の取引単価に連動して買い取る、市場連動型の新概念の電力買取サービスです。
運営会社は、Q.ENEST(キューエネス)ホールディングス株式会社で、設立は2023年と新しい会社です。
関連会社にはQ.ENESTでんき株式会社等があります。
- 市場価格に連動して電力を買取。
- 買取電力量料金から10%の取扱手数料を引いた金額が支払われる料金
- 卒FIT・非FITの電力買取に特化
- いつでも解約でき、解約料、違約金などは無し
ほとんどの電力会社が、固定買取型に対し、エネまかせは、市場価格(JEPX)に連動し、買取価格が決まる事が特徴。
調べたところ、卒FIT向けの売電で、市場価格連動型を取り入れているのは、このエネまかせのみでした。
上記のエネまかせが提示している試算では、固定買取の電力会社よりも年間8万円もトクとなっています。
ただし、これは、2022年の関東エリアの平均価格24円/(kWh)の場合です。
エネまかせの手数料はいくら?
![](https://i0.wp.com/tameroutine.net/wp-content/uploads/2024/05/2024-05-20_12h10_55.png?resize=278%2C302&ssl=1)
いつでも無料で解約できるから一度お試しで契約してみても損はないですね。
エネまかせは怪しい?口コミや評判
エネまかせの口コミや評判を探したのですが、全くありませんでした。
#卒FIT の市場連動型。
シンエナジーの手数料20%に比べて、エネまかせは10%。地域も広いのでオススメ。ただし、東京電力以外は、固定型とどっちが良いか分からない可能性もあります。https://t.co/aUtYAwvnMa pic.twitter.com/ydHdReD7vw— lene◇太陽光発電がもっと良くなるアプリ◇ (@lene20211201) February 15, 2023
ただ、「エネまかせ」と検索すると怪しいと出てきますので、少なからず不安を覚える人がいる事は分かります。
![](https://i0.wp.com/tameroutine.net/wp-content/uploads/2022/08/ダウンロード.png?resize=500%2C500&ssl=1)
2022年秋からこのサービスが始まっているので、口コミがあっても良さそうですが、無いという事は、契約している人が少ないのでしょうか。
Youtubeに動画があり、こちらは参考になりました。
エネまかせの実績は?
下記は2022年、2023年のJEPXの東京エリアの平均単価の価格です。
画像:エネまかせ公式サイト
2022年は高価格で取引されていましが、2023年はかなり下がっています。
ただそれでも、固定単価の平均よりは高めとなっています。
シミレーションをしてみた結果
エネまかせのサイトで、期待できる買取金額のシミレーションが出来る為、行ってみました。
我が家は4(kWh)のパネルを16枚載せています。
年間32,787円の買取金額予想。
固定買取と比較し、7,000円程お得という結果が出ました。
予想では一番高い月で15.19円/(kWh)低い月で6.9円(kWh)でした。
![マヨ](https://i0.wp.com/tameroutine.net/wp-content/uploads/2022/08/IMG_8j4cy5.jpg?resize=579%2C579&ssl=1)
エネまかせが宣伝している最大24円で売電できる事は無いと思いますが、9円以上にはなりそうと予想します。
蓄電池を検討する場合
今後も長期で今の住宅に住むなら、蓄電池を付ける事を検討してもいいかもしれません。
売電価格が下がり続けている今、電気を売るより貯める方が得だと考えている人も増えています。
下記は、卒FIT後に、売電するか蓄電池などで自家消費するかのアンケートを取った結果。
電気代は再エネ賦課金などにより、今後も毎年値上がりすると見込まれます。
多くの人が、売電よりも自家消費を考えていることが分かります。
蓄電池を導入するメリット
- 停電、災害時に安心
- 電気代が安くなる
画像:タイナビ
太陽光発電で自家発電をした電気は無料です。
その電気を蓄電池で貯めて好きな時に使う事が出来るため、電力会社からの買う電気を削減できます。
電気代を0円にすることも可能です。
![](https://i0.wp.com/tameroutine.net/wp-content/uploads/2024/05/2024-05-20_12h10_55.png?resize=278%2C302&ssl=1)
電気代が値上がりを気にしなくてもいいですね。
蓄電池を導入するデメリット
もちろん、蓄電池の導入にはデメリットもありますのでしっかり検討しなければなりません。
- 導入コストが高い
- メンテナンス費用も少ない
- 消費電力が少ない場合は、費用対効果が低い
蓄電池の購入は100万から150万ほどのコストがかかります。
更に、メンテナンスの費用も掛かるため、費用を回収できるのかを、慎重に検討する事が必要です。
蓄電池導入のメリットやデメリットについてはこちらのサイトに詳しく書いてあります。
参考サイト:蓄電池のメリット
2024年は蓄電池を購入するチャンス
✅2024年は、蓄電池の購入で最大60万円の補助金が出る。
✅蓄電池の購入金額は7年前の半額になっている
2024年は蓄電池の購入で、国や自治体から補助金が出ます。
今後、蓄電池を導入する人が増えれば、この補助金も打ち切られる可能性がありますよね。
蓄電池の導入も迷っている人はこちらに詳しく説明していますのでよろしければお読みください。
太陽光発電と蓄電池の設置は2024年が得!見積り一括サイトを利用する意外なメリット
![](https://i0.wp.com/tameroutine.net/wp-content/uploads/2024/06/太陽光発電と蓄電池を導入するなら今年がおすすめ.jpg?resize=160%2C90&ssl=1)