「市販のパンと手作りパン、どちらが節約になるの?」
この疑問、パン作り歴10年以上の私が実際に作って、材料費や電気代などのコストを計算して徹底比較しました。
結論、食パンは市販の方が安い!アレンジパンは手作りの方が安い場合が多い。
「節約したい」「無添加パンを食べたい」「パン作りに挑戦したい」方はぜひ参考にしてください。
このブログを読むと次の事が分かります。
✅市販のパンを買うのと手作りでパンを作るのどちらが安いのか
✅ホームベーカリーで食パンを焼くと一斤いくらかかるのか
✅ベーカリーのパンを買うのと、手作りで惣菜パンや菓子パンを焼くのはどちらが安いのか
✅手作りパンのメリット・デメリット
本記事は、2023年に作成した記事を2025年の価格情報に更新して書き直しました。
お菓子作りの場合は?手作りと市販どっちが安いか検証した記事はこちら👇
節約になる?クッキーやお菓子は市販品と手作りどっちが安い?コスパ比較

【コスパ比較】市販のパンと手作りパンはどっちが安いか
市販の食パンは、プライベートブランドでは、1斤100円以下です。
私が行く激安スーパーGENKYでは一斤88円(税込95円)で売っています
安すぎますね!
そして味も普通においしいです。

2025年4月時点の価格
食パンをホームベーカリーで作った場合のコスパ
では、手作りで食パン1斤をホームベーカリーで作った場合の金額はいくらでしょうか。
計算してみました。
ただ、使用する材料により、かなり変わってきます。
例えば、強力粉のメーカーや種類、バターを使うか、マーガリンを使うかなどですね。
そこで、限界まで安い材料を使った場合と、一般的な材料を使った場合の2つのケースで計算してみました。
激安の材料を使った場合
まず、節約家の私が普段使用している、限界まで安い材料を使った場合です。
私は普段はこれらの激安材料で作っています。
※価格は2025年4月時点の安めの近隣スーパー(税込8%)、ドライイーストのみネット購入
材料名 | 内容量 | 購入価格(税込) | 1回分使用量 | 1回分価格(約) |
---|---|---|---|---|
強力粉(ニップン) | 1kg | 213円 | 250g | 53円 |
ドライイースト(赤サフ) | 120g | 529円 | 3g | 13円 |
マーガリン | 280g | 192円 | 10g | 7円 |
スキムミルク(森永) | 175g | 462円 | 6g | 16円 |
塩(トップバリュ) | 1kg | 97円 | 4g | 1円 |
三温糖 | 1kg | 268円 | 16g | 4円 |
水 | – | – | 180ml | – |
合計材料費:約94円/1斤分
一般的な材料を使った場合
メーカー(カメリア)の強力粉とドライイースト、バターを使った場合はどうでしょうか。
材料名 | 内容量 | 購入価格(税込) | 1回分使用量 | 1回分価格(約) |
---|---|---|---|---|
強力粉(カメリア) | 1kg | 322円 | 250g | 81円 |
ドライイースト(カメリア) | 50g | 343円 | 3g | 21円 |
スキムミルク(森永) | 175g | 462円 | 6g | 16円 |
バター(雪印) | 200g | 538円 | 10g | 27円 |
塩(瀬戸の本塩) | 1kg | 354円 | 4g | 1円 |
三温糖 | 1kg | 268円 | 16g | 4円 |
水 | – | – | 180ml | – |
合計材料費:約150円/1斤分
結果、食パン1斤を手作りした場合の金額は、激安材料94円、一般的な材料150円。
使用する材料によりかなり差が出ることが分かりました。

また、上記は最低限の材料で作っていますが、牛乳や卵を使用すれば味や仕上がりは良くなりますが、材料費も高くなります。
更に、ホームベーカリーの購入費、電気代、労力も足されます。
ちなみに私が使用しているシロカのホームベーカリーの電気代は、焼き上げまでで1回6.7円でした。
ホームベーカリーを買わないで、手ごねも食パンは作れますが、食パンに関しては、型の購入費や手間を考えると、継続して食べたい場合や、初心者にはおすすめできません。
パン屋さん(ベーカリー)のパンと手作りはどちらが安い?
では次に、ホームベーカリーを使わないで、手ごねで、ベーカリーに売っているような、菓子パンや総菜パンを作った場合の金額です。
この下の画像は私が、上述した最低限の激安材料で作ったパンです。
プチプレーンパン、シナモンロール、ハムチーズパン、ウインナードッグ、ココアパン。
この量で、具材など副材料を合わせても、なんと約393円です!!
材料名 | 購入価格(税込) | 使用量 | 材料費(約) |
---|---|---|---|
強力粉(ニップン) | 213円 | 750g | 160円 |
マーガリン | 192円 | 60g | 41円 |
三温糖 | 268円 | 60g | 16円 |
塩 | 97円 | 10g | 1円 |
スキムミルク | 408円 | 18g | 42円 |
ドライイースト | 529円 | 3g | 13円 |
水 | – | 470g | – |
副材料(具材など) | 120円 |
合計材料費:約393円
こちらの下の写真も同じく一度に750gの粉で作ったパンですが、これで材料費は460円位です。
ミルクハース、バジルコーンパン、あんぱん、チョコチップパン、ハムチーズパン。
写真では分かりにくいですが、ひとつひとつはベーカリーのパンの半分くらいの大きさで小さいです。
ベーカリーのパンは最近は高くて1つ200円程度はします。
もしベーカリーで1つ100円だったとしても、断然手作りの方が安いですね。
ただ、フランスパン、全粉粒のパン等は、専用の粉が高いです。
デニッシュやパイ系のパンもバターの量が多いため材料費がかなり上がります。
また、なかなかベーカリーの様なクオリティの物は出来ませんので、買った方が安い事がほとんどです。
パン材料はネット通販でお取り寄せもおすすめ
パン作りにハマると、色んなレシピを作ってみたくなります。
普通の強力粉はやはりスーパーの方が安いのですが、バターやイースト、スパイスやナッツ類は、意外にも通販の方が安い場合があります。
また、スーパーには売っていない粉の種類や材料でも、通販なら全部手に入ります。
いつも何かしらのセールやクーポンがあり、特に初回はお得です。
- 沢山の商品から選べる、最短翌日に届く、安心の最大手→TOMIZ(富澤商店)
- かわいい道具やラッピング用品が豊富にある、毎日お得セール開催している→cotta
- 他サイトよりお値打ちな商品多数、送料が安い、楽天市場からがお得→KIKUYA
詳しくは、下記の記事で紹介しています。
安いのはどこ?パン材料、製菓材料のネット通販比較とおすすめのお店
ベーカリーのパンやスーパーの市販のパンの添加物
ベーカリーのパンは添加物が入っていないと思っている方が多いのですが、入っている場合が多いです。
下はスーパーのインストアベーカリーのラベル表示ですが、多くの添加物が入っています。
加工デンプン、香料、着色料、増粘多糖類、ph調整剤など、家庭では入れれない添加物がたっぷり入っていますよね。
ちなみに多くのチェーン店のベーカリーは冷凍生地を扱っています。
私が以前勤務していたスーパーのインストアベーカリーでも、ほぼすべてのパンが、冷凍生地でした
冷凍生地を2次発酵させて、焼くだけになっていますので粉からは作りません。
工場で冷凍生地を製造する際に添加物が入れられているんですね。
個人のベーカリーでは包装なしでそのまま置いてある事もあるので、材料の真意は不明ですが、少なくともスーパーのインストアベーカリーのパンはこれが現実です。
スーパーで売っている大手メーカーのパンも多くの添加物が入っていますので、ふわふわ柔らかく、おいしいです。
手作りでは、これらの添加物は入れることが出来ません。
手作りは無添加で体には良いのですが、添加物が入っていない分、どうしても、あのふわふわ感を何日も維持する事や独特の甘さは出せません。
どうしても翌日は固くなっておいしくありません。
手軽に無添加のパンが買える通販

手軽に、日にちが経ってもおいしい無添加のパンを食べたい場合は、通販がおすすめです。
こちらは、体に良い米粉の無添加パンが人気です。
米粉のパンを手作りで作るのはハードル高めなので市販の方がおすすめです。
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こちらは玄米を使った無添加パンが人気です。
家で作るのはかなり難しいためこういうのは購入したほうが良いですね。
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手作りパンのメリット
という事で、手作りのパンってそんなに節約にならないし、作るの大変だし、やっぱり買った方がいいと思う方が多いかもしれません。
ただ、手作りのパンにはメリットもあります。
- 楽しい、ストレス解消になる
- 完全無添加
パン作りは楽しい
私もそうですが、パン作りが好き、作るのが楽しい人には向いています。
パン教室がいつでも流行っているように、パン作りは奥深く、やりだすと結構夢中になります。
本当にいろいろな手法があり、無限にアレンジが可能。
好きな配合で、パン屋さんに売っていないオリジナルのパンもできます。
パン生地をこねているとストレスも解消されますし、あの焼きたてを食べる時の幸福感は何とも言えません。
完全無添加
上述したように、市販のパンは多くの添加物が使われています。
毎日のようにパンを食べる場合、やはり添加物は心配です。

子どもにもできるだけ無添加のパンを食べさせたい。
自分で作れば、確実に無添加なのです!!
たとえ、日にちが経つと固くなってしまっても、これが私が手作りでパンを作る大きな理由の1つです。
手作りパンのデメリット
パン作りにはデメリットもあります。
- 時間と手間がかかる
- 市販のパンほどのクオリティにならない事が多い
時間と手間がかかる
やはり、パン作りは、時間と手間がかかります。
私は元ベーカリー勤務で、現在も家でずっと手作りでパンを焼いています。
こねないパン、レンジ発酵で30分でできるパンなど、手軽に作れるレシピも数多くあり、私も色々試してみました。
でもやっぱり、きちんとこねて、一次発酵、ベンチタイム、2次発酵をきちんととった基本に沿ったやり方が間違いなくおいしくできます。
簡単な料理とは違い、パン作りには時間と労力がかかります。

材料を買い、レシピを調べ、後片付けもしなければいけません。
待つ時間が多いので、まとまった時間も必要です。
市販のパンほどのクオリティにならない事が多い
よく、手作りの焼きたてのパンの味は最高です✨
手作りパンは市販のパンとは比べ物にならないくらいおいしい!といった意見を耳にします。

私個人の感想にはなりますが、正直、味や見た目などのクオリティは、ベーカリーや市販のパンの方には負けます。
いくら良い材料を使って、色々なレシピを試しても、やっぱり家庭で作るパンには限界があると思います。
下の写真はホームベーカリーで作った食パンですが、市販の物とはだいぶ違いますよね。
また、カットも難しく、市販の様には綺麗に切れません。
焼きたては確かにふわふわでおいしくてむしって全部食べそうなくらいですが、翌日は固くなりそのままではあまりおいしくないです。
また、ベーカリーに売っているような、このような👇パンを作るのはプロでなければ難しいでしょう。
パンを手作りで作ってみよう
ここまで読んでいただいたら、節約にはならないかもしれないけど、パンを作ってみたいという気持ちになったかもしれません。
パン作りは、ホームベーカリーが無くてもできますので、まずは手ごねで是非作ってみてください。
でもやはり、忙しいので簡単に済ませたい、食パンしか焼かない。
とういうような方は、ホームベーカリーがおすすめです。
パン作りはコネが一番大変な作業になります。
コネだけをホームベーカリーにまかせるだけでも本当にラクです。
それに、食パンだけなら材料入れるだけで焼きあがるのでやはり便利すぎます。
でもホームベーカリーを買っても使わなくなったというのはよくある話。また、メーカーや機種も多くありどれがいいか、使ってみないと分かりません。

失敗しない為に、最初はレンタルで試してから、購入するのがおすすめです。
ホームベーカリーのレンタルができるレンタル業者でおすすめ2つを紹介します。
サイト名 | レンタルできる機種 | レンタル金額 | 特徴 |
---|---|---|---|
ゲオあれこれレンタル | ・アイリスオーヤマ IBM-010-C ・シロカ SB-1D251W ・パナソニック SD-CB1 ・パナソニック ビストロ SD-MDX4 ・象印 パンくらぶ BB-ST10-WA | 14泊15日 3,980円~ 1ヶ月 1,680円~ | ・豊富なメーカー・機種がそろう。 ・短期・長期どちらも対応 |
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アリスプライム を実際に利用したレビューはこちらの記事で書いています。
【まとめ】手作りパンは節約になるのか、市販のパンより安いのか
トータルで考えると、手作りパンは大きな節約にはならないと言えます。
✅菓子パン、総菜パンなど、アレンジパンは、ベーカリーとの比較では、手作りの方が安いケースが多い。
✅ただし、スーパーで売っている菓子パン、総菜パンとの比較だと、スーパーの方が安い場合もある。
パン作りは、節約より、パン作りが好きな人、無添加のパンを食べたい人におすすめ。
そうでなく節約重視の人には、安い、手軽、おいしいので、買う方がおすすめ
お菓子作りの場合は?手作りと市販どっちが安いか検証した記事はこちら👇
節約になる?クッキーやお菓子は市販品と手作りどっちが安い?コスパ比較

こちらでは、パンをもっと簡単に効率的に作る方法を紹介しています。これなら忙しい人も、パン作りが楽しく続けられますよ
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