「タダ電」プランを運営する株式会社エスエナジーは、2023年5月に毎月1万円まで電気代がタダになるプランを発表。
その後、2023年9月には無料範囲を6,500円までに縮小しました。
更に、2024年1月15日からは、無料範囲を月5,000円に縮小。
電気料金単価も1kWhあたり65円から70円に値上げされます。
さらに、有料時には基本料金として月280円が発生するという実質的な改悪となってしまいます。
このブログでは、その2度目の値上げ後の口コミ、何kWhまでならタダになるかの損益分岐点の目安と、解約をするべきかの判断にてついて書いています。
【この記事の筆者プロフィール】
- 手取り35万4人家族で3,500万貯めた節約主婦
- 【雑誌ESSE】の「貯め上手さん」で最高賞の金賞受賞、紙面掲載
- 無理しなくても勝手にお金が貯まるノウハウを発信
- 趣味は料理・旅行
タダ電が無料枠を5,000円に縮小
画像:タダ電
タダ電の、今回の2度目の値上げの内容をまとめます。
- 毎月の無料枠が、6,500円から5,000円に縮小される
- 無料枠を超えると基本料金280円が加算
- 電力量料金単価を65円→70円/kWhに引き上げ
- 市場連動型に変更
こちらは、タダ電の約款の部分です。
現在(変更前)の料金はこのようになっています。
2024年1月15日からはこのようになります。
画像:タダ電HP(約款)
電気料金が1円以上発生すると、今までは無かった、有料時基本料金280円が請求されます。
結構大幅な値上げですね💦
また、この値上のタイミングで、市場連動型に変更になります。
市場連動型とは、簡単に言うと、市場価格の動きに合わせて電気料金の単価が変動するプランを指します
市場連動型プランで用いられる「市場」とは、日本で唯一、電力の売買ができる市場である「日本卸電力取引所(JEPX)」のことです。
電気料金単価があらかじめ決まっているプランに対し、市場連動型プランは単価が固定されていません。JEPXの取引価格(=市場価格)に連動して、30分ごとに電気料金単価が決まります。
引用:エネチェンジ
市場連動型のデメリットは、電気料金単価が市場価格で変動するため、電気代が予測しにくい事や、市場価格により、電気料金が高騰するリスクがある事などがあります。
タダ電は段階的に無料枠が縮小している(改悪)
ちなみにタダ電の過去の無料になるKwh数は以下です。
無料になる目安の使用量 | |
10,000円まで無料(2023年5月) | 153kWh |
6,500円まで無料(2023年9月) | 100kWh |
5,000円まで無料(2024年1月) | 70kWh |
発売から数か月でどんどん無料になるラインが下がっていますね…
タダ電の値上げに対する口コミ
この2度目の値上げに関して世間の反応はどうでしょうか
月1万円までは電気料無料……そんなものがいつまでも続かない。そして単価が2倍以上の1kwあたり70円という。5千円までは無料らしいが、これから更に厳しくなるんじゃないかな。1年未満で半分になったわけだし。https://t.co/6luN75mBcK
— 月乃兎姫 (@moon_rabpri) January 10, 2024
タダ電この改悪はもう無理だな。当初話していたアプリの公告収入だのなんだのも結局未実装のまま2度目の無料ライン引き下げと単価値上げ。1度目の無料ライン引き下げはまだ納得も出来たけど、依然として運営面に何のてこ入れもないまま今回の値上げは正直呆れる。バイバイしよっと!
— ぼち (@obcbcco) January 5, 2024
タダ電が改悪のお知らせ、これで基本料も回避して無料で使うには、月に4999円まで、1kWh あたり70円に値上げだから、月に 71.41 kWh 以下ならOKってことか#タダ電 #新電力 #改悪 pic.twitter.com/HMDwFQUFPX
— Ted.K (@gravity808) January 5, 2024
12月利用分も0円でした
しかし案の定改悪あって夏どうしようかな〜
100kwhまで無料→70kwhまで無料って30%も値上げ9月がエアコン無しで70kwh越えてるから今年の7月8月が確実にアウト
キロ単価70円で東電の30円に比べて倍以上だもんなぁ
燃料調整費加味しないと損益分岐点どんなもんだろ#タダ電 pic.twitter.com/kV7E38rzsT— Value【🦋☀️🌙🚨】 (@value010203) January 6, 2024
やはり値上げについては、落胆の声がほとんどでした。
今契約している人は特に、乗り換えするか迷っている様子。
タダ電の損益分岐点は?何kWhまでなら無料かの目安は?
では、気になるのが、何kWhまでなら無料になるのか。
または無料枠を超えたとしても、何kWhまでなら他社より安いのかの損益分岐点は?
新電力比較サイトによると下記の様な結果でです。
燃料費調整額の算出方法について現時点で手元に情報が無いため概算となりますが、毎月約70kWhまでが無料、それを超えると大手電力標準メニューの約2倍の従量料金が加算されることになります。
<中略>
東電エリア、2024年1月分燃料費調整単価・20A契約で試算した場合、約110kWhを上回ると東京電力の標準メニューよりも高くなると推定します。この水準を上回ると加速度的に電気代が割高になります。
引用:新電力比較サイト
上の試算やタダ電の値上げ後の料金体系から、損益分岐点についてまとめます。
- タダ電は毎月5,000円分(71.4kWh)までの電気使用量が無料
- 71.4kWhを超えると、1kWhあたり70円の料金が発生
- 電気代が発生した場合、280円の基本料金が加算される
- 約110kWhを上回ると東京電力の標準メニューよりも高くなる(2024年1月分燃料費調整単価で20A契約で試算)
タダ電は、71.4kWhを超えた瞬間から急激にコストが上昇します。
なので、試算では110Kwhを上回ると高くなると出ていますが、この数値もあくまでも推定ですし、変動もしますので、タダ電を利用するなら無料枠の70KWhまでに収めた方がいいですね。
70kWhでは、1人暮らしでもほとんど家に居ない場合で無いと収めるのは難しいわね。
タダ電を解約する、乗り換えをするかの判断
タダ電を使っていた人は解約して他社に乗り換えるか迷うところですね。
タダ電契約中で乗り換えや解約を検討すべき人
この様な人は乗り換えや解約を検討をした方がいいかもしれませんね。
- 月の使用量を70KWhに収めて無料にしたいが、恐らく超えてしまう人
- 無料にならなくても良いが、110kWhを超えて他社の方が安くなる可能性がある人
- 市場連動型のプランは不安がある人
- 毎月無料枠を超えないか気にするのが面倒な人
電力会社を乗り換えを検討したい人は、15日からの値上げ実施になる為、早めに行動を起こした方がいいです。
なぜなら、他社への切り替えは2週間~1ヶ月程かかることが多いからです。
失敗しない乗り換えのコツ
電力会社の乗り換えは、手間がかかりますので、失敗や後悔をしないようにしたいですよね。
それには絶対に必要事は下記の2点だけ
- 数か月前からの電気使用量を確認する
- 他社の電力会社の見積もりを取り比較する
まずは、自分の電気使用量を数か月分確認してください。
冬は年間で一番使用量が多く平均を取りにくい為、秋ごろから確認すると良いと思います。
そして必ずいくつかの電力会社の見積もりを取り、しっかり比較して、一番安い会社を見つけることが重要です。
電力会社の見積もりは、見積もりサイト最大手のエネチェンジ がおすすめです。
電力会社見積もりサイトの最大手の為、提携会社が多いこと、特典が充実している事がその理由です。
エネチェンジ経由で申し込むことでキャッシュバックなどの特典を受けられるので利用しないと逆に損してしまいます。
タダ電が値上げで改悪のまとめ
さて、やはり予想通りという感じで値上げになってしまいました。
今後はお得になる人は少なそうですね。
- タダ電は無料枠を上回った時の単価が高い
- 平均的な1人暮らしの使用量では70kWhに収めるのは難しい
- 平均的な1人暮らしの使用量の場合は、大手の電力標準メニューよりも「割高」になる可能性がある
- 市場連動型に移行のため、電気料金が予測しにくい
しかし、使用量が平均的な水準より少ない場合は、タダ電は大手電力各社や、他の新電力各社よりも安いです。
70kwhまでは無料なんですから!!
ただしいちいち無料枠を超えないか意識して生活するのはストレスですね。
この機に電力会社の見直しも検討しましょう。。
電力会社のプランはよく変わりますので、我が家も年に1度は見直ししています。
固定費を削る事は、一番ラクな節約方法ですよ。